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HUAWEIのQLC SSD、eKitStor X200Eも入手したのでレビュー

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しばらく前に購入したHUAWEIのSSDですが、今のところ順調です。GPD Pocket4のストレージとして毎日使って、半年強で10TBほど書き込みました。まだ健康状態は100%を保っています。

で今回は、下位モデルであるeKitStor Xtreme 200Eのほうを購入してみました。上位モデルはTLCでしたが、200EはQLC NANDです。

購入

前回の200は、Taobaoで買う以外に手に入れる方法がなかったわけですが、200Eは日本のAmazonで普通に買えます。SPD/JNHが(なぜか)取り扱っていて、値段も高いわけではありません。別に安いわけでもないです。

販売されているモデルは1TBのみのようです。タイムセールのときに購入し、実質価格は8500円くらいでした。

開封

箱ですが、これは完全に同じです。グローバル版なので中国語表記がないだけですね。クイックスタートガイドが付属しています。

基板は表裏ともにラベルあり。200のときは裏面のみで、かつ商品写真と異なるラベルが貼ってありましたが、200Eはパッケージ通りです(ラベルの向きが完全に逆という問題はありますが)。

片面実装です。NANDは2枚、DRAMレスであることがわかります。200とは全く違うレイアウトですね。

テストポイントが大きく左右横並びで、そして角が丸めてある、まるで見たことのない基板です。似ている商品があれば素性を探る手掛かりになるものですが、見当たらないので、本当に完全な自社設計なのかもしれません。

ラベルを剝がしてみたところです。まったく情報のない謎のコントローラが乗ってます。

テスト

CrystalDiskInfo

特に変わった点はないですね。ファームウェアバージョンが00001220となっていますが、あとで更新したら00001270になりました。

CrystalDiskMark

X870のCPU直結スロットで測定しています。

1GiB×5レイテンシIOPS

64GiB×5レイテンシIOPS

リード最大は公称値超え、ライトはほぼ公称値です。ただ、ランダム4KのQ32がかなり遅いです。普通のハイエンドSSDなら軽くこの3倍は出てもおかしくないんですが。これも珍しい特性ですね。

H2testw

2.4GB/sで始まりましたが、開始30秒ほどでどんどん下がり、その後は100MB/s弱を推移しました。SLCキャッシュが数十GBしかないですね。

1TBの完走に2時間以上かかりました。やっぱりQLCは厳しいなあ、という感想。

HWiNFO

コントローラがHuawei製になってます。驚き。

ちなみに、200では目ぼしい情報は表示されていませんでした。

ソフトウェア

eKitStor Toolkitという管理ソフトがあったのでインストール。グローバル版と中国版のどちらかを選択してインストールすることになりますが、違いはクラウドバックアップ機能の有無だけみたいです。

ファームウェアアップデートは問題なく行えました。それ以外に特に有益な機能はありませんでした。ダウンロードにアカウントと製品登録が必要で若干面倒なので、どうしてもファームウェアを更新したい場合のみインストールすればよさそうです。

正規代理店?

Amazonの商品画像なんですが、よく見るとHarmonyOS Sansを使っています。

3枚目の「み」が曲がっているのが一番判別しやすいです。

わざわざHarmonyOS Sansを使うということは、これはHuaweiが提供した素材であって、本当にJNH(嘉年華)が正規代理店らしいことが窺えます。

HarmonyOS Sansの日本語グリフが中華臭いせいで、全体的に怪しい雰囲気に見えますが、文をちゃんと読めば誤字脱字が一切なく、正しい日本語になっているんですよね。

というわけで、ここで購入したeKitStor SSDはおそらく保証も効く、本物の商品だと思います。

問題ありませんでした

問題はありませんでしたが、とはいえQLCだし、ほかの中華QLC品に比べてパフォーマンスが低い部分があるので、これを選ぶ必要はありません。ちゃんとTLCのNVMe SSDを買いましょう。

NASのシステムドライブにしていたLexar NM620 256GBの健康状態がガンガン下がって気持ち悪い感じなので(TLCなのに!)、これを200Eに移行することにしました。余ったNM620が欲しい方は、ご連絡いただければプレゼントしますん。

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