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au Smart Glasses(を名乗るHUAWEI Vision Glass)を買ってみた

目次

au Smart Glasses?

2024年3月に、auが発売したスマートグラスがau Smart Glassesです。

しかしこれは、中国で2022年末に発売されていたHUAWEI Vision Glassを、ほぼそのままの仕様で販売しているものです。

au Smart Glassesの定価は69,080円なのですが、こんなのが売れるわけもなく、そこらじゅうのauショップで情弱相手に押し売りが繰り広げられたようです。その結果、中古市場に流れまくり、25,000円ほどで買えるようになってしまいました。

お得な気がするので買ってみました、という話です。

開封

まず箱ですが、ここからもうHUAWEI感が隠し切れません。特に左上のライン。

本体は持ち運び用のケースに入って梱包されています。

付属品はクリーニングクロスだけです。この箱と説明書のアイコン、HUAWEIすぎます。

そして本体。なかなかかっこいいと思います。中国版では眉間の部分にHUAWEIのロゴがありますが、削除されています。

au Smart Glasses、SY-G001と刻印されています。CPSpeedという会社の型番で、主にUSB充電器などを輸入する会社のようです。

左右両方にスピーカーがついています。音質は開放型にしてはそれなりにいいと思います。

ケーブルは本体に固定してあり、外れません。これはけっこうなマイナスポイントで、持ち運ぶときにいちいち巻く必要があり邪魔だったり、L字型のコネクタに変えたくてもできなかったり、不便でした。

起動

とりあえずWindowsで試します。使ったのはMateBook X Pro 2023です。

接続すると、外部ディスプレイとして認識され、画面が表示されます。この写真ではやや離れたところから撮っているため画面が拡大されていますが、実際にはもっと小さくなります。

装着するときはノーズパッドを3段階から選び、位置を調整します。その後、上面のダイヤルを左右それぞれ回し、視度を調整していきます。装着感としては、改善の余地が大いにあると思いますが、一旦ハマってしまえば軽いのもあって全然気にならなくなりました。

画面は1080pですが、十分な画質だと思います。明るさは7段階に調整できます。

下向きに設置されたディスプレイを1度反射させて表示する仕組みです。0.49インチのOLEDです。

画面を表示していると外側からも見えますね。

一応Windowsからのディスプレイ情報を貼っておきます。

AndroidにHUAWEI公式のVison Glassアプリを入れると、そこからも設定が変更できるようになります。ファームウェアはau向けの変更をまったくしていないようで、そのまま認識されます。このアプリを使わないとできないことは、普通⇄高画質モードの切り替えと、ファームウェアアップデートくらいだと思います。

買うべきか

買って満足できるかは用途次第ですが、一つだけ間違いないのは、定価の69,080円で買う価値は一切ないということです。

国内で最も売れているスマートグラスのXREAL Air 2 Pro、これが61,980円で、ほぼ全ての機能がHUAWEI Vision Glassの上位互換と言っていい性能だからです。

XREALAir2 Proは、追加でBeamを買うと、3DoFができるようになります。これによって、空間に仮想ディスプレイを固定したり、複数表示したりできます。何言ってるのかよくわからなければ自分で調べてみてください。けっこう大事です。

そういうわけなので、Vision Glassは単に映像を表示して鑑賞するようなシンプルな使い方になら向いています。

HUAWEI Vision Glass(というかau Smart Glasses)を選ぶ利点は、未来感ある見た目と、新古品が2.5万円で買える安さでしょう。この値段なら価格以上の価値があると思います。お金に余裕があればXREAL Air 2 ProとBeamを買うといいですね。

個人的にはHUAWEI Vision Glassには満足していて、これで映画を見ると快適です。この記事もPC画面をVision Glassに映して書いていて、まったく問題なく作業できています。次回作にも期待です。

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