Mastodon.cloud | |
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ドメイン | https://mastodon.cloud/ |
管理者 | Sujitech, LLC. |
国 | フランス共和国,日本 |
開始日 | 2017年4月4日[1] |
寄付 | |
愛称 | .cloud, 雲, 雲鯖 |
Mastodon.cloudとは、オープンソースのソーシャルネットワークMastodonのインスタンスである。
We are an open Mastodon instance with people from all around the world. Feel free to join us in this adventure.[2]
Valentin Ouvrard氏によって2017年4月4日に開設されたフランス語及び英語向けインスタンスで、Mastodon.socialで新規ユーザー登録が停止されたことをきっかけにユーザー数が増加、当初はMastodon.socialに続いて2番目のアクティブユーザー数を誇っていた。他のインスタンス同様、広告や利用料は存在していないため、収入源は全てクラウドファンディングで賄われていた。
本来、同インスタンスはフランスのインスタンスであったため、フランス語及び英語圏のユーザーが多く利用していたが、日本向けインスタンスであるmstdn.jpが頻繁にアクセスしづらい状況になったことで、アカウントにアクセスできなくなった日本人ユーザーが流入。以後多くの地域のユーザーが活用している。
しかし後に日本人の投稿が多く表示されるようになったローカルタイムラインに対して不満の声を挙げるユーザーが続出するも、Valentin Ouvrard氏はこの意見に反対し「日本人ユーザーをブロックすることは無い」と発表[3]。
このことで日本人が増えた一方、その他の国のアクティブユーザーが激減した。このため、日本人ユーザーが非常に多くなったことから、独自の日本語スラングなどの文化が形成されるなどの動向があった(クラウド女学院を参照)。
2017年後半頃より、サーバーが不安定な状況が続くようになった。2018年1月16日には、13時頃[4]から1月18日[5]まで接続できなくなる大規模な障害が発生した。アクセス障害のほかにもValentin Ouvrard氏のMastodonアカウントにアクセスできなくなるなど、非常に多くの不具合が吐出していた一方で、Valentin Ouvrard氏はインスタンス運営に割けるリソースが減少、インスタンスの運営は困難な状況となっていた。
2018年4月21日、Knzk.me管理者のbsky氏によって移行の話が持ちかけられ、同年5月24日に正式決定、検査の結果データベースに多数の問題があったため、Mastodon開発者のEugen Rochko氏、合同会社きぼうソフトのあんのたん氏なども関わりデータベースの修復が行われ[6]、2018年6月14日[7]、データベースの修復とサーバーや新運営体制への移転が完了、数ヶ月バージョン1.6であったインスタンスのバージョンアップも行われることとなった。
2018年6月15日時点では、Knzk.me運営チームでもあるKnzk氏、bsky氏、nzws氏らが新管理者とされていた[8]。
当初は前述の3人が管理者として示されていたが、その後はあんのたん氏とbsky氏が管理者であるとされている。
2018年8月、Mastodon.cloudを利用していた複数の日本人ユーザーが規約違反による通報を受けアカウントのサスペンド、サイレンス、IPブロック等の措置を受けた[9]。当時のユーザーの一部はこれに反発、更にアカウントの削除や規約違反行為、それに伴ったサスペンド・サイレンス措置やIPブロックが相次いだ。また一部のユーザーはMostodon.cloudに移動するなどの動きを見せた。一部ユーザーはその際の措置理由、違反の内容について開示を求めたが、サイレンス、サスペンドされた本人からの依頼でないためとして開示はなされなかった。様々な憶測がなされたが、これについてbsky氏は個人の意見とした上で、再三の注意を行った上で同様の違反行為が繰り返されたためであると説明した[10]。
2018年12月、bsky氏らによる運営から、合同会社きぼうソフトへの完全移行が発表された。
2019年7月26日、同じく合同会社きぼうソフトが運営となっていたmstdn.jpと同時に、インスタンスの運営が合同会社分散型ソーシャルネットワーク機構に譲渡された[11] 。
2020年5月25日、mstdn.jpと同時に6月30日に運営を終了することが発表された[12]が、同年7月1日にSujitech, LLC.に譲渡されたことによりサービスを継続している。