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3か月ほど前にOrangePi 6 Plusを購入して試していましたが、かなり使えることがわかってきました。
気に入ったので、同じCIX P1を搭載した、Minisforum MS-R1の64GBモデルを購入することにしました。
今回は、dGPUの搭載まで行いました。
Minisforum MS-R1
RAM 64GB + SSD 1TBを公式ストアで購入しました。今回はポイントを使って3000円オフにしました。ポイントを持っていなくても、メルマガ登録で1000円クーポンが、カートに追加して放置していると2000円クーポンが降ってくるので、ある程度お得になります。逆に、2000円以下のクーポンをポイント利用で発行するのは損ですから注意してください。楽天リーベイツを通すと、さらに2500円分以上の楽天ポイントが貰えます。

購入時点ではSSDありとなしが選べましたが、現在はSSD付きのバリエーションは売り切れになっています。1TBが実質1.3万円程度で、割安だったのですが残念です。64GB+0GB、95,199円の在庫は残っています。
本体のレビューはYouTubeにいくつかあるので、詳しくはそれをご覧いただくとして、ここでは簡単に紹介します。
筐体は、MS-01やMS-A2など、Minisforumのワークステーションモデルとほとんど同じものです。ミニPCと呼ぶにはやや大きく、ミニPCとスリムデスクトップとの中間くらいのサイズ感です。ゴム足は底面にしかないので、縦置きは想定されていないようです。

ワンプッシュ、ツールレスで分解可能。表は、CPUファンとPCIeスロットが見えます。

裏はSSD、Wi-Fiカード、GPIOなど。ここまでの分解はツールレスでしたが、SSDを換装するときにはドライバーが必要です。


SSDは、KingstonのOM8TAP41024K1-A00でした。QLCのようですが、一応Gen4なのでパフォーマンスは悪くないです。

コントローラは珍しいTenaFe製。

電源は、19V 5525です。


付属のアダプタは180W出力でかなり巨大です。


ただしMS-R1はUSB PDでも動作でき、必ずしもこの電源アダプタを使う必要がありません。MS-01やA1ではDCのみだったので、嬉しいポイントです。
例のUbuntuを入れて動作確認。元のファームウェアに含まれる1.0系のGPUドライバではGnomeしかまともに動かなかったのですが、Linux 7.0以降で使われる新しいオープンソースのドライバでは、Budgieも普通に動くようになりました。

もちろんRAMは64GBで、CPU性能に釣り合わないレベルの大容量です。とりあえずQwen3.6の35B-A3BをCPUで動かしてみたりしました。


不具合というか変な仕様なのですが、このUbuntuを使う場合、正面の3.5mmオーディオジャックが常に有効になっていて、サウンドが自動でHDMI出力に切り替わりません。気合でコマンドを打って直すか、AIに頼んでなんとかしてください。
RTX A2000 8GB
MS-R1に搭載するためにAliExpressで購入したのが、RTX A2000 8GBのロープロファイル、シングルスロットのモデルです。送料とクーポンによる値引き分を含んで、合計26,430円でした。値段は変動するので現在は若干高いですが、正しくクーポンを使えば3万円未満で購入できます。


これは何かというと、ノートPC向けのRTX A2000を改造してPCIe接続のデスクトップ用カードにしてしまった、超怪しい商品です。A2000はGA107コアのフルスペック品で、基本的な仕様はデスクトップ版のRTX 3050 8GBと同じです。
補助電源なしで動作するシングルスロットのRTX 3050は6GBのみで、Yeston(ちゃんとしたメーカー)とXynsviu(怪しすぎ)が作っていますが、どうしても3万円以上しますし、今回のA2000よりもVRAMが少なくなってしまいます。ほかにMS-R1に物理的に搭載可能なGPUは、Radeon RX 6400やIntel Arc A310が存在していますが、いずれも性能はA2000には届きません。
| RTX A2000 8GB | RTX 3050 | Radeon RX 6400 | Intel Arc A310 | |
|---|---|---|---|---|
| VRAM | 8GB GDDR6 | 6GB GDDR6 | 4GB GDDR6 | 4GB GDDR6 |
| メモリバス | 128bit | 96bit | 64bit | 64bit |
| コア数 | 2560 CUDA | 2304 CUDA | 12 CU | 6 Xe |
| プロセス | Samsung 8nm | Samsung 8nm | TSMC 6nm | TSMC 6nm |
| アーキテクチャ | Ampere | Ampere | RDNA 2 | Xe-HPG |
そんなにコスパが良いならなぜみんなこれを買わないのか、と思うところですが、そう上手くはいかない理由がありました。ドライバをいじらないとWindowsで動作しないことです。
Linuxでは、そのままで問題なく動くので、MS-R1に搭載する場合は気にする必要がありません。安くて高性能なGPUが買えてラッキーでした。
本体です。ビルドクオリティは普通に高くて、ちゃんとしたグラボに見えます。ただしファンに貼ってあるステッカーのNvidiaロゴが全体的におかしくて、色といいフォントといい、隠しきれない怪しさを漂わせています。

裏面は、怪しいGPUのくせに、ちゃんとしたラベルや封印シールが貼ってあります。GPUコアは中古なのかもしれませんが、ボードやヒートシンクは新品でした。

搭載
PCIeスロットに搭載します。ぴったり収まって気持ちがよい。

裏面はスポンジで支えられていて安定感があり、基板に接触してしまうことはありません。背面はフルサイズのHDMIとDPが1ポートずつあり、どちらも使える状態です。


動作確認
ドライバをインストールして、無事に認識。やはりMobileと出ています。

VRAM 8GBも問題なし。内臓のMali G720も利用可能で、完璧です。

LM Studioからも正しく認識されたので、8GBに収まるサイズのQwen 3.5 9Bを試してみました。実用可能な速度で動きますが、9Bでは頭が悪いのであまり嬉しくもありません。

推論中は60Wで動作していました。

CIX P1はフルロード時には30W弱を消費するので、それと合わせても90Wで収まり、USB PD 100Wでギリギリ動作できると思います。少なくとも、GPUを搭載した状態でのPD給電での起動には問題なく成功しました。
AI以外のGPUの使い道はあまり思いつきませんが、Steamを入れればPCゲームに使えると思います。
まとめ
PD100Wで動作するPCとしては、最高クラスのGPU性能を実現できたのではないかと思います。しかもRAM64GB+VRAM8GBの広大なメモリ容量には文句のつけようがありません。普通のPCのRAMやGPUの価格が上がっていても、変なPCを買えば非常に安く手に入ってしまうので本当に嬉しいです。皆さんもぜひどうぞ。