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OrangePi 6 Plusが完全体になった

目次

前回記事の続きです。OrangePi 6 Plusの購入者以外にはあまり興味のない内容が続くと思います。

ケース

AliExpressで購入。公式の出品は、在庫切れになったり復活したり忙しいので、タイミングが難しいです。

ビルドクオリティがめちゃくちゃ高いというわけではありませんが、しっかりした金属で、満足度は高いです。これで4000円なら安いと思えるレベルでした。不満点はこの天板のクソダサ蜜柑で、サイズが気持ち悪いし、正しく中央に配置されていないのも気持ちが悪いところです。ロゴはロゴで、通風孔は通風孔でそれぞれ作れください本当に。

まあしかし専用設計だけあって出来は良いんですねえ。

磁石で固定されている天板部分は、簡単に外れてGPIOにアクセスしやすくなっています。

Wi-Fiアンテナ用の窓がありますが、ちょうどいい長さのものがなかったので、どうしても暴れています。

底面部分にも開口部があり、SSDとWi-Fiカードの交換が可能です。

全体的にはいい感じなので、OrangePi 6 Plusを買う際には、あわせて購入することをおすすめします。

映像出力はやっぱりおかしい

Type-Cポートが全体的におかしいっぽいです。相性の悪いディスプレイがあるというのは前回書いた通りです。加えて、USB接続のドッキングステーションを接続したときや、WITRN C5を繋いだときに電力供給されず起動できない問題も起きているので、何か設計が致命的に間違っているのではないかという気がしています。電源切断後の初回起動時に、なぜか映像出力が来ないという問題もあり、このあたりは全く安定感がありません。

ケーブルだらけになってしまいますが、HDMIからType-Cに変換して、そこにディスプレイを接続して使用することにしました。これは問題なく使えています。

受信した

OrangePi 6 Plusを手に入れた同志からのツイートを受信したので、いろいろやる気になって試しました。

Deepin

とりあえずDeepinが動くようにしてみました(Deepinが大好きなので)。

カーネルとドライバが入れば問題ないのかと思いきや、LightDMが動かないのでDDMに切り替える、OpenGLをハードウェアレンダリングするとコケるのでソフトウェアレンダリングに切り替えるなど、不都合だらけです。結構頑張って(Opusが)移植しました。

一応起動してデスクトップまで到達できました。ソフトウェアレンダリングにしたせいで角丸とブラーが効いていないのが残念。

日本語化も可。

非常に苦労しましたが、常用できる完成度に仕上げるのは絶対に無理だと思います。CIX P1のカタログにはDeepinに対応している旨の記載がありますが、それはどうもDeepin v23ベースで、最新のv25ではないらしい。そのうえv23にしても、動かない機能が多数あるようなので、使えるクオリティなのかは怪しいと思います。中国国内向けの(おそらく未発売の)CIX P1搭載PCがDeepinをプリインストールしているようなので、動向を見守りたいですね。

LLM

Ubuntu上で、ARMRadxaの公開している手順によってテスト。CPUで動作しているので、特に性能がいいわけではありません。

モデル Trial 1 Trial 2 Trial 3 平均 (t/s)
Gemma4-2B (Q4_K_M) 4.19 4.17 6.38 4.91
Qwen3.6-27B (Q4_K_M) 1.29 1.25 1.27 1.27

KleidiAIという機能を使うと性能が上がるということだったので、有効化してテスト。プロンプト処理のみ、大幅に高速化しました。

モデル 内容 トークン数 有効化前 (t/s) 有効化後 (t/s)
Gemma4-2B (Q4_K_M) プロンプト処理 (pp) 512 29.77 88.85
Gemma4-2B (Q4_K_M) テキスト生成 (tg) 128 9.95 11.35
Qwen3.6-27B (Q4_K_M) プロンプト処理 (pp) 128 2.49 8.61
Qwen3.6-27B (Q4_K_M) テキスト生成 (tg) 64 1.58 1.49

MetaComputing AI PC向けのUbuntuをインストールしてみる

OrangePi 6 Plusと同じCIX P1を搭載して新しく発売された、MetaComputing AI PCのイメージが流用できるのではないかと思って試してみました。OrangePi 6 Plusの公式イメージがOrion O6向けビルドのほぼ流用だったので、こちらもいけるのではないかという予想です。

結果としては、ほとんど動くものの、キーボード入力がおかしいので使えない状態でした。

CIX-PPA

公式のPPAが公開されていたので、Debianにインストールを試しました。コマンド1発ではまだダメで、いくつか調整が必要です。4PDAで実行している人たちがいます。

Ubuntu Concept

Ubuntu 26.04 LTSにドライバとカスタムカーネルを追加したイメージです。開発者向けの実験的なビルドですが、ほぼ公式といってよいリリースが出てきたのはうれしいことです。

カーネルは最新の7.0で、非常に安定しています。

素直な素のUbuntuで好印象。不具合には今のところ遭遇していません。

公開から既に3回の更新が入っていて、活発に動いている印象です。注意点として、最新のイメージを落とさないとブラックスクリーンで起動できない、ライブ環境がやや不安定なのでオフラインインストールで進めたほうがよい、RufusでISOモードで書き込んだら動かないのでDDモードにする必要あり、など。

現時点で、これがベストな選択肢だと思います。

まとめ

どうにもドライバの導入が面倒くさいし、苦労して入れたところで不具合だらけの終わっているドライバなので、GPUを使おうとしないほうがいいと思い始めていました。つまり、汎用のUbuntu Serverか何かをインストールして、CPUとRAMのパワーだけを美味しくいただくのがOangePi 6 Plusの正しい活用方法なのではないかと思っていたところです。

ところが、Ubuntuの最新リリースのちゃんとしたイメージが出て、簡単にインストールできるようになったので、しばらく安泰だと思える感じになってきました。ずいぶん楽しませてくれるデバイスで、まだまだ遊び甲斐がありそうです。

ちなみに現在は、OrangePi公式のUbuntuをdo-release-upgradeで26.04までアップデートしたもので、映画鑑賞に使っています。こうすると壊れている依存関係が直って、いくらかマシになるので。暇なときにUbuntu Conceptに移行しようと思います。

おまけ:DRMは使えた

DRMを有効にする方法はあったので、その設定手順をまとめておきます。ただし、Widevine L3相当となるために、サービスによっては画質が制限される可能性があります。なぜかVivaldiでしか動作させられなかったので、Vivaldiでの手順です。

Vivaldiのインストール

公式サイトから ARM64用のdebパッケージをダウンロードし、インストールします。

sudo apt install ./vivaldi-stable_*_arm64.deb

Widevineライブラリの取得

Asahi Linuxプロジェクトが提供するインストーラーを使用します。ChromeOSのイメージからARM64用のWidevineを抽出するようです。

git clone https://github.com/AsahiLinux/widevine-installer.git
cd widevine-installer
sudo ./widevine-installer

Vivaldiへ適用

ライブラリ本体とマニフェストファイルをVivaldiのインストールディレクトリに配置します。

sudo cp /var/lib/widevine/libwidevinecdm.so /opt/vivaldi/
sudo cp /var/lib/widevine/manifest.json /opt/vivaldi/

DRM再生に必要なコーデックを有効にするため、ffmpegの更新を実行。不要かも。

sudo /opt/vivaldi/update-ffmpeg

動作確認

Vivaldi を再起動します。アドレスバーに vivaldi://components と入力し、「Widevine Content Decryption Module」が表示されているか確認します。Bitmovin DRM Testなどで確認し、有効になっていれば成功。

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